【完】私の彼氏は転校生。
〜高校生〜
あの日から3年たった今。
私達は高校生になった。
私達の場合、進学校だから受験はしない。
だから健吾、舞、一穂、有理、朝田、悠太も同じ学校!
――朝、私は真新しい制服に着替え、健吾と一緒に兎乃高校に向かった。
校門をくぐり、玄関の先にはクラス表が貼ってあった。
「健吾、同じクラスだといいね……」
「うん……」
健吾と話していると、後ろから聞き覚えのある声がした。
「立夏〜! 滝川〜! おっはよ〜ぅ!」
「よっ。2人とも元気か?」
「朝っぱらから仲良く登校……手まで繋いじゃってぇ……夫婦かっ」
「2人ともおはよう!」
「……おはよ」
舞はいつでも元気……っていうか、元気すぎる。
悠太は相変わらずクールな挨拶。
一穂は最近私達をからかってくる……朝田に感染した……のかな?
有理は彼氏なし。……まぁ、新しい出会いがここで見つかるはず……!
朝田は悠太より冷たい挨拶。一穂と付き合って少し笑顔が増えたな……。
こんな風に中学の時と変わらないメンツ。
「じゃあ皆、クラス表……見に行こう!」
「「「「「「うん……!」」」」」」
私達はクラス表に向かって歩き出した。