【完】私の彼氏は転校生。
「では、出席番号順に自己紹介して下さい」
出席番号……私は2番か……。健吾はー……12番。有理は15番だ。
出席番号は女子と男子で分かれている。女子が20人、男子が19人ぐらいいる。
すると、私の後ろに座っている子が肩をトントンっと叩いてきた。
「あの……っ、自己紹介……順番きてるよ……?」
周りを見てみると、クラスの皆の視線は私の方に向いていた。
「あっ……! 尾崎立夏です! 好きな食べ物は……っイチゴです! よろしくおねがいします!」
私は小さくお辞儀をして座った。
「……はい、じゃあ次! 3番の人ー」
――ガタッ……。
後ろの子が席をたった音がした。
「みっ……宮野……花恵です……。(みやの はなえ)よろしくお願いしま……す……」
この宮野っていう子は人見知り……というか、話すのが苦手なのかな?
そして、どんどん自己紹介は進み、健吾の番になった。
「滝川健吾です。特技は水泳で彼女います! よろしく」
「彼女って誰〜?」
健吾の斜め前に座っている男子が健吾に聞いてきた。