【完】私の彼氏は転校生。
――あ。
3年前の私と同じ……
私はあまり男子と喋ったり遊んだりしないから、あまりこういう事は慣れていない。
そう思ってたな……。
「立夏ちゃん? どうしたの?」
「――……あっ、ごめんごめん! でもきっと花恵ちゃんにも好きな人できるよ!」
「うん……そう……だよね! あっ、ちょっとトイレ行ってくるね!」
花恵ちゃんはそう言って教室を出ていった。
「「「立夏ー!」」」
教室の出入り口の方から声がした。見てみると、舞、一穂、悠太がいた。私は3人の所に軽く走った。
「みんな! 来てくれたんだ!」
「どう? 新しい友達とかできた?」
「うん! できたよ、宮野花恵ちゃん」
「あー! あの子か〜! ……って、誰?」
一穂はそう言って首を傾げた。
「俺、そんな名前の人、聞いた覚えないんだけど……」
「……もしかして……幽霊!?」
舞のその言葉を聞いて、悪寒が走った。