【完】私の彼氏は転校生。
「……幽霊なわけないじゃん! きっと転校生だよ!」
ナイス一穂、フォローが上手い!
でも転校生だったら集会とか開いて紹介するよね?
すると、花恵ちゃんが廊下を歩いてこっちに来てるのが見えた。
「あっ、立夏ちゃん! どうしたの? ……この人達……誰? 立夏ちゃんの友達?」
「うん、そうだよ!」
「初めまして、あたし雪野舞! 立夏の親友よ♪ よろしくね!」
「俺は藤野悠太、立夏の元カレ。よろしく」
「私は本田一穂! 朝田と付き合ってるよ! よろしく!」
「ぇと……ぁの……私は……宮野花恵……です……よろしく……」
「「「うん、よろしくね!」」」
「……あ! じゃあ私、健吾、舞、悠太、一穂、有理、朝田、花恵ちゃんで昼食食べるっていうのはどう?」
私はこんな提案をしてみた。
「えっ……? いいの? 私が入っても……?」
「もちろん! そうだよね、皆!」
「「「宮野さんがそれでいいなら入っていいよっ!」」」
「よし、明日から8人で昼食食べること、けってーいっ! あ、もうすぐチャイム鳴るから戻るねー!」
そう言って舞達は教室に戻っていった。
私は今とても幸せだ。……でも、
このあとこんなことが起こるなんて、想像もしてなかった。