【完】私の彼氏は転校生。
――ガチャ……
「……立夏おかえりなさい、早いわねー……あら、お友達?」
「……お母さん……私、記憶喪失……なのかも」
「え……!?」
お母さんは目を見開き、驚いていた。舞達は今日あった出来事を全てお母さんに話した。
「……立夏、すぐに病院に行きましょう。……舞ちゃん達もくる?」
「……はい、行きます」
私達は車に乗って兎野原病院にいった。
「……先生……立夏は……この子はどうなるんですか……!?」
「……記憶喪失ですね。薬を1日2錠服用すれば記憶が戻ってくるでしょう」
――よかった……。
「――では、薬を持ってきますので受付でお待ちください」
部屋を出ると、舞達が不安そうな顔をして待っていた。
「――!! 立夏、どうだった……!?」
「……やっぱり記憶喪失だった。薬を服用すれば記憶が戻るって」
「……よかったっ……!!」
舞が私に抱きついてきた。
「立夏、家に帰りましょう」
薬をもらったあと、私とお母さんは家に、舞達はそれぞれの家に帰った。