【完】私の彼氏は転校生。
私の記憶2
――――……ここは……どこ……?
目が覚めたとき、私は暗くて寒くて、周りに何もない場所にいた。
……私……死んだのかなぁ……。もし死んでたらここは……天国……?
すると、どこからか聞き覚えのある声がしてきた。
「立夏っ……なんで……なんで自殺なんてしたの……!? あなたの友達や彼氏が悲しんでるわ……早く……生きて帰ってきて……!!」
……お母……さん……?
……私だって生きたいよ。生きていたいよ。健吾や舞達ともっと一緒にいたいよ。……でも私は“死”を選んだ。死んだら楽になれる。辛いこともなくなる。もしかしたら生まれ変わって幸せになるかもしれない。
……私なんて生きてる価値がない……
――――……
目を開けると、白い天井とお母さんの顔が見えた。
……私……生きてる……?
「……っ! 立夏……!! 心配したのよ!? なんで自殺なんてしたのよ!! 答えなさい、立夏!!」
「……生きるのが……辛くなったから……。私なんて生きてる価値がないから……」
――パァン!!
私の頬にお母さんはビンタをした。