【完】私の彼氏は転校生。
「ごめんなさい……っ! 私がっ……私が『あんたなんか死んじゃえばいいのに』なんて言ったから……!! ……まさか……まさか本当に自殺しようとしたなんて……っ」
「そんな……、大丈夫だよ……!」
「本当に……本っ当にごめんなさいっ……!!」
花恵ちゃんは何度も何度も私に深く頭を下げて謝った。
「もう大丈夫だって……! ほら、もう家に帰ろ? 送ってくよ」
「…………う……ん」
私とお母さんと花恵ちゃんは、車に乗って家に向かった。
――数日後、私はいつも通り学校にいった。
教室のドアを開けると、クラスの皆が一斉に私の方を向いた。
『尾崎さん!! 大丈夫!?』『自殺しようとしたって本当なの!?!?』とクラスメイトが聞いてくる。
「……大丈夫だよ! もうこんなに元気になったもん!」
そう言って私は席についた。それから5分後、チャイムが鳴って駒石先生が入ってきた。
「皆さんおはようございます。……尾崎さん、大丈夫そうでよかったです。今日も1日頑張りましょう」
そして朝学活が終わった。