【完】私の彼氏は転校生。
〜お花見〜
4時間目が終わり、廊下で舞達を待って皆で食堂にいった。
「うわ、広っ……!」
「本当だ……早く座ろーっ!」
私達は席に座って、1人ずつ食券を買いにいった。
「……でさー、有理は彼氏とか……好きな人とかいないのー?」
「んぐっ……!? っゲホゲホ……っ舞、いきなりなに!?」
有理はビックリしたのか、ご飯を喉につまらせてむせてしまった。
「だってさー、このグループで恋人いないのって有理だけじゃん? 花恵ちゃんはグループ抜けちゃったし」
「確かにな……いねぇの? 好きな人」
朝田もニヤニヤと笑いながら有理に聞いた。
「……い……いるよ、好きな人」
有理は少し恥ずかしそうに下を向いてそういった。
「だれだれ!? 同クラっ!?」
一穂がガタッと勢いよく立ち上がった。一穂は人の恋の話を聞いたり、好きな人を探るのがとても好きなのだ。