【完】私の彼氏は転校生。
15分後、有理が階段を下りてこっちにきた。
「有理! どうだった!?」
「成功したわよ♪ デートも誘えたし!」
そう!もし成功したらウサギ公園でお花見すると決めていたのだ。私と健吾、一穂と朝田、有理と石川先生……あれ?
……悠太と舞……どーすんの!?
「ね、ねぇ……舞と悠太! あなた達、恋人いないじゃん!!」
「「ん? 大丈夫だよ」」
「だってあたし達、付き合ってるし」
……ぇぇええええー!?!?
「え!? えっ!? 本当!? いつから!?!?」
「中3の卒業式のあとに俺達いなかっただろ? ほら、打ち上げを学年会でやったじゃん」
……あ……。確かにいなかった!
「あの時、告白したんだ、舞が」
「へ……へぇ〜……?」
「ちなみに、一穂達は大分前から知ってたよ」
「んへ!?」
思わず『んへ!?』という変な声を出してしまった。
「ゴメン、立夏に伝えんの忘れてた……」
一穂忘れないでよぉぉぉ!!!