【完】私の彼氏は転校生。
教室のドアが開いて、駒石先生が入ってきた。
「席についてー、学活の授業始めるわよー」
席を立ち歩いていた生徒達が、席につき始めた。
「この時間で運動会の個人種目を決めようと思います。それでは学級委員は前で司会をしてください」
「これから個人種目決めを始めます。黒板に種目を書いていくので、出たい種目の下に名前を書いていってください」
――20分後。被った種目はジャンケンや話し合いで決めて、無事に終わった。
そして放課後。校庭で運動会練習が始まった。
――あっ、健吾だ!
「位置についてー、よーい……」
パァン!!
……わ……スゴい……!健吾が風と同化しているように速い……!
――パァンパァン!
「1位、A組滝川! 2位、B組藤野!」
えっ、悠太!?!?
悠太も走るんだ……ていうか、足速いのかな?
いいなー、みんな足速くて。
私なんて練習中ずっとビリだし転ぶし。