【完】私の彼氏は転校生。
――翌朝。
「うわあ゙ぁぁぁっ!! 寝坊したー! しかも宿題やってなーいッ!!!」
私は鞄を背負って階段をかけ降りた。
「お母さんなんで起こしてくれなかったのー!? いってきまー……!!! い゙ッたたたたた……あ゙〜んもう!」
玄関のドアに足をぶつけた私は、走って学校にいった。
教室のドアを開けると、先生が鬼のような顔で待ち構えていた。
「尾崎さん、遅刻ですよ!? 30分間廊下に立ってなさい」
教室の時計を見てみると、8時35分……5分過ぎていた。
「はぁーい……。……うわぁ!?」
振り返ると、そこには息を切らしている健吾の姿があった。
「健吾!? なっ、なんで……」
「滝川君も! 30分間廊下に立ってなさい!」
「「はーい……」」
私と健吾は廊下で30分間立たされたのだった……。
そして3時間目。体育でクラス対抗のリレーをすることになった。
……はぁ。めっちゃくちゃ……ユーウツ……。
「位置についてー、よーい……」
パァン!
『がんばれー!』『A組抜かせー!』という声が飛ぶ。そして私が走る番になった。