【完】私の彼氏は転校生。


――翌朝。


「うわあ゙ぁぁぁっ!! 寝坊したー! しかも宿題やってなーいッ!!!」


私は鞄を背負って階段をかけ降りた。


「お母さんなんで起こしてくれなかったのー!? いってきまー……!!! い゙ッたたたたた……あ゙〜んもう!」


玄関のドアに足をぶつけた私は、走って学校にいった。




教室のドアを開けると、先生が鬼のような顔で待ち構えていた。


「尾崎さん、遅刻ですよ!? 30分間廊下に立ってなさい」


教室の時計を見てみると、8時35分……5分過ぎていた。


「はぁーい……。……うわぁ!?」


振り返ると、そこには息を切らしている健吾の姿があった。


「健吾!? なっ、なんで……」


「滝川君も! 30分間廊下に立ってなさい!」


「「はーい……」」


私と健吾は廊下で30分間立たされたのだった……。



そして3時間目。体育でクラス対抗のリレーをすることになった。


……はぁ。めっちゃくちゃ……ユーウツ……。


「位置についてー、よーい……」


パァン!


『がんばれー!』『A組抜かせー!』という声が飛ぶ。そして私が走る番になった。





< 204 / 251 >

この作品をシェア

pagetop