【完】私の彼氏は転校生。


「ちょっ……ちょっと健吾っ……!?」


「いいじゃん別に☆」


いやいやいやいや、よくないから!!絶っ対あとでひやかされるっ……


「んじゃ、これから用事があるので俺達先に帰りまーす!!」


そういって健吾は私の頬にキスをしてきた。そしてまた『キャー!! ラブラブぅ〜!!』という声が聞こえ、校長先生が怒ってると思いきや、『青春だねぇ〜、いいねぇ若くて』と、ほのぼのしていた。


私は健吾に腕を引っ張られ、学校の外に出た。


「ねぇ、いいの? 抜け出してきちゃったけど……。このあと打ち上げ――」


「俺は打ち上げするより立夏といたい」


……っ。


その笑顔……ズルい。健吾のその笑顔を見ると金縛りに遭ったみたいに動かなくなるっていうか……


「……健吾ずるい……」


「ん? なんかいった?」


私の少し前を歩いていた健吾は振り返って首をかしげた。


「なんでもなーい。……あっ、ごほうび何がいい?」


「ん〜……じゃあ……」






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