【完】私の彼氏は転校生。
「立夏と俺の家でお泊まりで☆」
健吾はニヤリと笑みを浮かべてそういった。
「なっなっなっ……なんで!!??」
「9年前に立夏とよくお泊まり会してたの思い出してさー、久しぶりにやりたくなってきたんだよね〜」
「だっ……だって今、高校1年だよ!?」
「一緒にお風呂入ったり〜、同じ布団に入って寝たり〜、楽しかったよな〜!」
「あっ、あの頃はまだ……“幼なじみ”だったから……」
「まだってなに? 俺、立夏のこと前からずーーっと好きだったけど?」
「前からって……いつぐらいから?」
「幼稚園の年長……6歳くらいからずーーっと。……なのに藤野が立夏を好きになってさー、俺の方が先に好きになったのにって思って、そのあと付き合ってるって聞いたときメチャクチャ悔しかった」