【完】私の彼氏は転校生。
「立夏ー……」
「んー? なにー?」
「玉葱がツルツルしてて切れなーい……立夏助けて……」
健吾の方を見てみると、涙を流しながら玉ねぎを切っていた。
「はいはい……」
夕食の準備をしていると、健吾が手伝ってくれたんだけどこれ……
意味なくね?
ま、いいや……
「っあー、涙出るぅー……グスッ」
すると、健吾が私の隣にきて包丁を持って私が切っている玉ねぎをとった。
「……ふぇ?」
「やっぱ俺が切る」
そういって健吾は玉葱を切り始めた。……涙を流しながら。
そしてカレーをなんとか作り終わった。
「よし、味見しよっ♪」
「あ、立夏、待って」
私が持ってたカレーをすくった小皿をとってカレーを口に含み、私にキスしてきた。