【完】私の彼氏は転校生。
デート
〜♪〜♪
45分になるまで待っていると、健吾からメールがきた。
『よっ。もう準備できた? 水族館いくよ』と書いてあった。私は急いでリビングにいった。
「け〜ん〜ごぉ〜〜っ!!」
私はリビングで待ってる健吾に勢いよく抱きついた。
「ぅおっ!! 立夏どうしたの!?」
「だって〜っ! 水族館好きなんだもーんっ♪」
特にクマノミがっ!!
「よし、立夏いくよー」
「うんっ♪」
私達は家を出て、駅まで歩いて電車に乗った。次に止まった駅ではたくさん人が入ってきて身動きができない状態になってしまった。
「立夏……、大丈夫……?」
「う……ん……」
私達はバラバラにならないように手を繋いで乗り過ごした。
「――次はー猫乃駅ー、猫乃駅ー」
「立夏、次降りるよ」
私達は電車の扉が開いたのと同時に出た。というか、押されて出た。
駅から出て10分後、猫乃水族館に着いた。
「立夏……すごい、満面の笑みだな……。そんなに好きなんだ?」
「うんっ、トビウオみたいに飛び跳ねたいくらいっ!!」
「すごい例えだな……。じゃ、入ろっか」
「うん!」
私達は100円ずつ払って中に入った。
「わあぁぁ……っ! マンボウだっ! あっ、クマノミだ!! キャーッ、タツノオトシゴもいるーっ!」
私は幼稚園児のようにキャーキャーとはしゃいだ。毎回水族館にいくと、いっつもこんな感じだ。
「立夏っ、あまり騒ぐなよ? 周りの人達みんな見てるよ?」
「……あっ、ごめん……」
私は笑いながらそういった。