【完】私の彼氏は転校生。

看病



月曜日。健吾とのお泊まり3日目。


「健吾、まだ起きてこないなー……」


すると5分後、健吾が部屋から出てきた。


「あっ、健吾おはよー! ……って、健吾!?」


健吾は咳をして鼻水を垂らして顔を赤くしながらこっちにきた。


「……立夏ー……風邪引いたよ……ズズッ……へっくし!!」


健吾はは足をもつれさせながらリビングのソファーに座った。


「……じゃあ体温計で熱測っておいて、私は学校に欠席するって伝えとくから」


「うん……わかっ……へっくし! わかったよ……ズズッ」


私は2階にある電話機で高校に電話をした。電話をしたあと、体温計が鳴るのを待った。


――ピピピピッ、ピピピピッ


3分後、体温計が鳴った。


38.5℃……


「立夏ー、頭がズキズキするー……」


健吾は起きた時よりも顔色が悪くなっていた。


「……ちょっと待ってて!!」


私は冷蔵庫から冷えピタをだして、健吾のサラサラしてる前髪を手であげて貼った。


「……ひゃっ!! 冷たっ……」


いや、冷えてなかったら意味ないし。私は健吾の隣に座った。


「健吾、食欲ある? 吐き気は?」


「吐き気はないけど食欲はあまり……」


「そっか……じゃあお粥は食べられる?」


「うん、それなら大丈夫かも……」


「じゃあ今から作るね! その間、健吾は部屋で寝てて? 歩ける?」


「うん、大丈夫……」


「あっ、出来上がったら部屋にいくからね!」


フラフラと階段を上がっていく健吾にそういって、キッチンにいってお粥を作り始めた。





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