【完】私の彼氏は転校生。
16時に家のチャイムが鳴った。ドアを開けると舞、悠太、一穂、有理、朝田、さらに石川先生もきていた。
「あっ、みんな! お見舞いにきてくれたの?」
「……はぁ!? なななな、なんで立夏が滝川の家にいるんだよっ!?」
悠太は私のことを驚いた顔でみてそういった。
「5日間、健吾の家に泊まることになったの。運動会で勝ったご褒美で」
「えーっ!! なら俺も泊まりたかっ……むぐっ!?!?」
「あんたはダーメッ!」
舞は悠太の口を押さえてそういった。
「じゃ、おじゃましまーすっ!」
舞達は健吾の家にあがった。
「健吾っ、起きて! みんながきてくれたよ」
「んー……。おはよ……みんな……」
「滝川、大丈夫か?」
石川先生は健吾の頭をポンポンと軽く撫でて聞いた。
「はぃ、なんとか……明日には学校に行けると思います……」
「そうか……尾崎のおかげだな」
私達はそのあと色々な話をして、舞達は帰っていった。
――そして翌日。健吾の熱はなくなり、私は健吾と一緒に学校にいった。
「舞達ーっ! 一緒に帰ろーっ!」
私と健吾は舞達にむかってそういった。
「あっ、ごめーん、あたし達塾だから……また明日ね!」
「うん、わかった! 健吾、帰ろっ!」
「……あぁ」
「……?」
今、健吾……目が笑ってなかったような……?
まさか……ね。
私達は健吾の家に帰った。そして私は荷物をまとめて私の家に帰った。