【完】私の彼氏は転校生。
〜絶望〜
翌日。私は家を出ていつも通り学校にいった。
――ガラララッ……。
教室のドアを開けると、私の机がすごいことになっていた。
「え……なに……これ…………!?」
私の机には、マジックペンで汚い字で
『尾崎立夏は男好き』
と書かれていた。
「……ねぇ皆……これ……どういうこと……?」
クラスメートに問いかけるが誰も口を聞いてくれない。目さえも合わせてくれない。私は先生がくる前に文字が目立たないようにした。
休み時間、教室から出ようとしたら男子に足を引っかけられて転ばされ、個室トイレにいくと上から水をかけられた。弁当をゴミ箱に捨てられたりもされた。このようなことが1ヶ月も続いた。
いじめはとても辛い。でもそれより辛いことがある。それは……
クラスメートが誰も助けてくれないこと。
健吾も花恵ちゃんも有理も皆、助けてくれない。先生に相談したい。けどもっと酷くなるかもしれない。
……こんなとき1人でもいいから私に手をさしのべてくれる人がいたらな……
そう学校の体育館裏で体育座りして泣いていると。
「…………お前、こんなところでなにしてんの?」