【完】私の彼氏は転校生。
〜スキ……?〜


家に帰ると玄関に男物の靴があった。


……お父さん、帰ってきてる……


私は音をたてないように自分の部屋にいった。お父さんは家に帰るとお母さんと喧嘩。たまに私にも当たってくる。


殴られたり蹴られたり、死ねといわれたりもので叩かれたりして痣だらけになった顔を隠すために化粧をして、皆にバレないようにしていた時もあった。……でも今、お父さんはお母さんにしか暴力をふるっていない。


自分が助かってもお母さんが殴られる……。


「はぁ……」


私はベッドに入ってケータイをいじっていた。


〜♪〜♪


そろそろ寝ようと思い、ケータイを置くとメールがきた。画面を見てみると、大河くんからだった。


『神城大河だけど、メール届いてる?』


絵文字もなにもないシンプルなメール。だけどなぜか嬉しく感じた。


『届いてるよ(o^-')b !どうしたの?』


2分後、大河くんから返信がきた。


『特に理由なんてないけど? 元気なのか確認しただけ』


……ないんかい!!


『改めて自己紹介するね!私は尾崎立夏、好きな食べ物はいちご!よろしくね(*^^*ゞ』


『神城大河。好きな食べ物はフォアグラ。よろしくな。あと、もう眠いから寝るね、おやすみ(-_-)zzz』


『うん、また明日ね!おやすみ☆』


私は送信完了したことを確認して寝た。





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