【完】私の彼氏は転校生。
日曜日。私はまた大河くんとメールしていた。
『あのさ……今度の水曜日、空いてる?』
『ないけど……どうしたの?』
『もしよかったら俺の家こない?』
『うん、いく!』
……ということで、私は大河くんの家にいくことになった。
――水曜日。私が鞄に教科書を入れてると、健吾が話しかけてきた。
「立夏、放課後予定ある? 久々にデートしない?」
「あ〜……ごめん、今日はムリ……またね!」
「そっか……またな!」
私は教室を出て、大河くんが待っている裏門にいった。
「尾崎さん、やっときたね。じゃ、これに乗って」
……す、すごい車……
私はその高級そうな車に乗って、大河くんの家にむかった。
「……あっ、尾崎さん着いたよ」
「……って、なにこの家!?」
大河くんの家は、お城みたいに大きかった。
「ほら、入るよ」
私は大河くんに引っ張られながら、家といえないくらい大きな家に入った。中に入ると、とんでもないものが待っていた。
「「「「「お帰りなさいませ、大河様」」」」」
なんじゃこりゃ……。
そこには、赤い絨毯が敷いてあり、さらにメイドと執事が100人くらいいた。