【完】私の彼氏は転校生。
「た、滝川君、なんで携帯を……」
「は? お前だって人のこと言えないんじゃないの? っていうか、なんで――」
2人で話してると誰かがドアから入ってきた。
「やばい、誰かきた! 雪野、隠れるぞ! あそこの大きい段ボールに!」
私達は段ボールの中に入った。
狭い……っていうか、顔近いんだけど!
入ってきたのは生活指導の若田先生だった。夕方の見回りにきたらしい。
私は滝川の方を向いた。その時滝川もこっちを向いた。
その瞬間、時が止まったかと思った。
滝川とキスをしてしまった。