【完】私の彼氏は転校生。
「私は美術部だよ!」
美術部か……。てことは3階の第2美術室が部室かな?
「どんなことしてるの? 部員何人ぐらい?」
「部員は――」
立夏はそこで言うのを止めた。
立夏が見ているのは俺ではなく福井さん、本田さん、斎条さんの方だった。
そして小さく『またあとでね……』 といって、立夏は本を読み始めた。
俺の予想では、俺達が付き合ってるということを聞き、立夏に何かを言ったのかもしれないと思った。