【完】私の彼氏は転校生。
ま、なんとかなるはず!
私は家に真っ先に帰って、お母さんの承認をもらいにリビングにいった。
「立夏おかえりなさい、どうしたの?」
「あのね、今入ってる美術部を退部して卓球部に入ることにしたんだ。だから、ここに印押して!」
その時コーヒーカップを持って飲んでいたお母さんの手が止まった。
え、私なにか悪いこといった……!?
「……立夏、あなた運動神経悪いんじゃなかった……?」
あ……
そうだった。
「でも卓球だもん、大丈夫だと思うし! 何かあったら悠太が……藤野君が助けてくれるし! 私を信じて!」
お母さんは少し考えてから口を開いた。
「……わかったわ、あなたがそこまでいうなら。でも無理はしないでね」
「うんっ……!」