【完】私の彼氏は転校生。
〜クリスマス〜

本田さんから電話なんて、珍しいからびっくりした。しかも、この前のことを謝ってくるなんて。



――月曜日の朝。


私は8時に起きて寝坊してしまった。走って学校に行ったら間に合ったが、かばんを開けて気づいた。


「やばい……!」


教科書を全部家に置いてきてしまった!


しょうがない、悠太に借りよう……


キーンコーンカーンコーン……


朝のチャイムが鳴った。でも、悠太はまだ来てなかった。遅刻かなぁ……?


すると、教室のドアが開く音がした。


「遅れ……ました……」


ドアの方を見ると、息を切らしている悠太がいた。


「悠太、どうしたの?」


「ちょっと高校生の人に絡まれて……」





< 75 / 251 >

この作品をシェア

pagetop