【完】私の彼氏は転校生。
〜クリスマス〜
本田さんから電話なんて、珍しいからびっくりした。しかも、この前のことを謝ってくるなんて。
――月曜日の朝。
私は8時に起きて寝坊してしまった。走って学校に行ったら間に合ったが、かばんを開けて気づいた。
「やばい……!」
教科書を全部家に置いてきてしまった!
しょうがない、悠太に借りよう……
キーンコーンカーンコーン……
朝のチャイムが鳴った。でも、悠太はまだ来てなかった。遅刻かなぁ……?
すると、教室のドアが開く音がした。
「遅れ……ました……」
ドアの方を見ると、息を切らしている悠太がいた。
「悠太、どうしたの?」
「ちょっと高校生の人に絡まれて……」