【完】私の彼氏は転校生。

私は藤野君の顔をハンカチで拭きながら聞いた。


「藤野君……! 凄いケガ……大丈夫!?」


藤野君の顔の左頬と額から血が出ていた。


「うん、大丈夫……。それより早く学校にいかないと……」


私の薄ピンク色の腕時計を見てみると、さっきまで7時45分だったはずなのに、もう8時15分になっていた。


「やばい! 遅刻しちゃう! 藤野君、走れる?!」





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