音のない恋
気がつけば実花の方へ俺は走っていた。

あ…俺実花のこと好きなんだな。
ちゃんと謝らなきゃ。


「実花!」
実花の腕をつかむ。
実花の目には涙がたまっていて
今にもこぼれ落ちそうだった。

実花は悲しみと怒りで一杯な表情で
自分を指さし
あとは何をしているかわからない。
わからないけど
これが手話ということはわかった。
でも、手話なんか勉強したことないし
何を言っているのか
知りたくてもわからない。
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