音のない恋
手話
“信じない”
どうしたら信じてくれるか…。

「ありがとうございました」
帰りに本屋により手話の本を書った。

「おはよう」
右手をグーにして…
「友達」…。「好き」…。

昨日徹夜して覚えた手話を
繰り返しながら学校へ向かう。

「実花!」
昼休み中庭で
本を読んでいる実花を見つけた。

実花は俺に気づくと本を閉じ
たって戻ろうとした。

”おはよう“
俺がそうすると
実花はびっくりした顔で
“おはよう”
と返してくれた。
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