少女と新撰組
「チッしくじったなーーーまさかあんなところに壬生浪がいるとはねーーー」



羅奈はいまだにきりあっている後ろを振り返りそう言うと前を向き走ろうとした――
その時。


バフッ


「ブッ!なっなんだ!?」


羅奈の顔になにやら柔らかい物があたる。



「やっと捕まえましたよ。全く世話やかせないでくださいよ。」


「お前には聞きてぇことがある」



顔を上げるとそこには、目は笑っていないが黒笑を浮かべている男と、長い髪を一つにまとめ切れ長の目で私を睨む二人の男がいた。




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