冷酷男子に恋をする
梨緒side
「紗希って、
美人で、金持ちで、何でもできるから。
だから、惹かれたんだと思うんだよな。
今思えば、憧れてただけだったかもしれないけどな。」
「そうだったんだ…。」
「紗希のおかげで、冷酷な部分も徐々に減っていって、友達ができたりもしたんだ。」
「そっか。
尚輝にとっては、大切な存在なんだね。」
「あぁ。
でもな、突然消えたんだ。
なんの報告も受けてなかったから、
そんときは、すっげぇショックだった。」