冷酷男子に恋をする




「梨緒、頼むからさ、兄貴説得して?
俺、金持ってきてない。」


「え?持ってきてないの?」


「うん。」


「…らしいので、咲輝さん、お願いします…。」


「尚輝、お前、まじずるい手使うよな。
じゃあ、奢るから梨緒ちゃんちょうだい?」


咲輝さんがそういった瞬間、尚輝の表情が変わる。


「へ?!咲輝さん?」


「…無理。
梨緒だけは絶対渡さねぇ。」


そういって、私を抱き締める。
でも、怪我してるところを労ってくれて、痛くない。



< 340 / 365 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop