冷酷男子に恋をする
真城くんはそういって近づいてきて、私を優しく抱き締めた。
「しゃーねぇな。
今回だけ許してやるから、泣け。」
優しい声で囁かれ、涙を堪えられなかった。
しばらく泣いて、落ち着くと、真城くんは体を離した。
「……聞いて、くれる?」
「あぁ。」
「あのね、私には人を好きになる資格がないの。」
「は…?」
「中3の時なんだけど…。」
私はあの時のことを最初からぽつりぽつりと話始めた。