SKY GIRLとCOOL MEN
かっこいい…
「大空、また会えるなんてね。運命だよ。」
そう言われた瞬間、一気に身体中の熱が顔へ集まるのを感じた。
「へぇ〜、こいつがお前のいう向井さんなんだな。」
せ、先輩っ!
怖い。
声を聞いただけで身体がビクッと震える。
昨日まではこんなのありえなかったのに…
向井さんは答える代わりにふわっと微笑んだ。
向井さんの出している雰囲気は安心する。
だからふわっと笑うだけで私の先輩に対する恐怖心も少しずつ薄れていった。
「こいつも、お前も、どうせ下っ端なんだろ?俺はこの"向井グループ"の会長と顔見知りで、このゴールドカードを持っているんだぞ!!」
そう言って見るからに上等そうなカードを目の前の男の人と向井さんへ見せつけるように、ヒラヒラと振る。
「すーず、ゴールドだって!!」
いきなりクスクスと向井さんが笑い出した。