もう一つのサムライプリンス
第四十八話
ーーーーー
本当に嘘みたい…
私はケンの腕に包まれながら
想いを噛みしめる…
自分に自由は無いと
王宮のせいにして逃げていた。
それが
ケンと出会ってから
どんどん欲張りになって…
ジイもイワンも社長さんも動いてくれて…
私に
選択する自由を与えてくれた。
それもこんなスペシャルな自由をー
こんな未来が来るとは思ってなかった…
ケンの存在を確かめるように
両腕を伸ばしギュッとしがみつく