クールビューティー?!


「えー、みんな入学おめでとう!俺はこのクラスの担任の金山修也(カナヤマシュウヤ)だ。よろしく!」




若い爽やかな先生に女子は目を輝かせている


担当は数学らしい




「この学校は、知ってる奴も多いと思うが、成績順にクラス分けされる。つまり、1組にいるお前たちは、入試の上位30名ってこと。一年を通して成績が悪ければ、2年になるクラス替えで2組にも3組にもなり得るわけだ。」




この制度のおかげで、生徒自ら向上心をもって勉強に取り組んでいることもあり、うちの学校は県内トップを守り続けているらしい




「校則については、まぁお前らは社会的な常識は持っているやつらだと思ってる。だから、厳しくはない。羽目外しすぎはさすがにダメだが、自分で責任のとれる言動をすること。その他詳しいことはまた明日のオリエンテーションでやるからな。以上!」




生徒を信用し、校則で縛り付けたりしない校風も人気のひとつになっている




その後、帰りの挨拶をすませ、各自帰りの支度を始める


「ねぇ、森本さん」


不意に後ろから声をかけられ、少しびっくりしながらも振り向いた


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