わたし
退学になり家出をしたわたし…
そんな時駅に座っていたらある男性にナンパをされた…
この男性が後々…わたしの波乱万丈の人生の人物になるのであった…


彼の名前はかずや。当時わたしは15歳年上好きだったわたし。
かずやは21歳と言っていた。
話も意気投合し付き合い始めたわたし達…1ヶ月を過ぎた頃優しかったかずやは豹変した。
働いていなかったわたしたち…
所持金もそこをついた頃
わたしの妊娠が発覚した…
結婚しよう!なんて言っていた矢先かずやは「お前が稼げ!子供は堕ろせ!」と…

わたしは産みたかったどうしても…
だからわたしは働いた

紹介されたお店が抜き屋だった。
嫌がるわたしを殴る蹴るのDVが始まった。
働かなきゃご飯を食べさせて貰えず
妊娠しているわたしは体重がみるみる減った
元々金髪だったわたし
髪の毛を引っ張られ頭はハゲ
それを隠す様に更に金色に染めた
痣を隠す為に化粧も濃くなり…
今思い出せばお化けの様な感じだった。
この頃始めて家に帰りたいと思ったわたしだったが携帯も持たせて貰えず常に監視されていた
拷問生活だった…

お腹も大きくなり…6ヶ月だった
働いたお金も全てかずやが持っていたので病院にも行かせて貰えず、寒い真冬に買って貰ったのはキティーちゃんサンダル1足。

もう流石にヤバイと思ったかずやは探して探してやっとみつけた闇の病院
お腹の子とお別れの時だった

普通の出産と同じ様に入院して闇の病院だから麻酔も全くなく…
わたしの体を痛め付けられた…

ところがお腹の子が逆子だった
だから大きな病院に行かなきゃもう無理だと…
救急車で運ばれたわたし
全身麻酔でお腹の子を出した

麻酔が切れ目が覚めたわたし
睨みつけて見ていたかずや
「本当最悪な女だ」と…

そこに看護婦さんがきた
「ちょっといいですか」と…
呼ばれたわたし、着いて行くと…
「DV受けているよね?正直に答えて」
わたしの体ゎ紫色の痣だらけ…
「ちょっと転んだだけです」と嘘をついたけれど…先生にも呼ばれ嘘を着きづけたわたし

ところが未成年なわたし
6ヶ月の子供を堕ろすと死産届けを出さなければいけなく、当時年齢を偽り偽名を使っていたわたしは市役所に出せる訳もなかった
5つ離れた姉に1年ぶりに病院の公衆電話から連絡をした
姉の名前を貸してほしいと…今思えば本当にわたしは最低な人間だ

姉は交換条件で1週間以内に家に帰ってくるならいいと…
わたしのいなかった1年間の話をしてくれた…
母方のおじいちゃんが亡くなった話
父方のおばあちゃんが亡くなった話
父方のおばあちゃんは癌で目が見えなくなっても「あゆみはどこだって」言いながら亡くなって行ったと…

病院の公衆電話で号泣をしたわたし
そんなわたしを横で見ていたかずや
気持ち悪いと殴られた

姉と約束をして姉の名前で死産届けを出し退院したわたし

だが…不審に思った市役所が病院に届けを返してきた
病院は両親に連絡をした
両親が片道高速で6時間かけて病院にきた
その連絡がかずやの持っていた携帯に着信が入った

かずやに席を外せといわれ寒空の下車から下ろされた

1時間程して車に戻ったわたし
かずやは父親と話したと言っていた
何を話したかは教えて貰えず

とりあえず退院したんだから稼いで来いと…
また抜き屋だった…
何度逃げようとしても何度もみつかり監禁状態
もう体も悲鳴を上げていた
紫色の体はもう痛みすらわからない
とても健康だとは言えない痩せこけた体


しかし、急にかずやがわたしの父親に会いに行くと言った
わたしはやっと解放されると思いウキウキしていた
そんな時わたしの実家に向かおうとした夜中の、2時頃1台のパトカーとすれ違った…
回転灯を回しUターンをして追いかけてきたのだ!
わたしはチャンスだと思った職務質問をされた。
わたしは16歳だと必死に伝えた。
わたしはパトカーに連れて行かれ捜索願が出ていると署に連行されたのだ…久々のかずやと離れた瞬間だった
署に連行され指紋や書類を書かされた。
両親に連絡もされ、連行されてから8時間後両親と姉が来た

1年ぶりの再会だった
痩せこけ髪の毛の薄いわたしに皆ビックリしていた…
取り調べ室にいたわたしに入って来るや否やわたしの頬にビンタをしてきた姉「心配したんだから」と安心したわたしは涙が止まらなかった

署では捜索願の手続きなどして挨拶をして出た
その足でお世話になった病院へ行った

病院側は公文書偽造罪のわたしを告訴しないと泣いて泣いてお礼を言った

だけどかずやへは告訴をすると…

そのまま火葬場へ行った本当に最後のお別れをした。
男の子だったお腹の赤ちゃんに泣いて謝った
わたしが守ってあげなきゃいけなかったのにと泣き崩れたわたし
今でも忘れないよ





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