臆病者達のボクシング奮闘記(第三話)
「な、何考えてんですか? 相手は中学生ですよ」
健太の声が大きかったようで、ボクシング部員全員が彼を見る。
「バカヤロ、みんな見てんじゃねぇか。……初めての女子部員だったら可愛い方がいいって思ったんだよ」
「じゃあ、入部は認めるんですか?」
「女子を理由に入部させないんじゃ、何かと問題があるからな」
「おい片桐、その女の子って可愛いのかよ?」
大崎が話に割り込む。
「顔はきつ目ですが、可愛いって言われれば可愛いと思います。……でも、凶暴ですよ。挨拶代わりにローキックするような奴でしたんで」
「こ、怖ぇーな」
「まぁ、うちに入学しなけりゃ何も始まらないからな。高田、梅田先生には俺から言っておくが、その女の子に伝えていいぞ。入学出来たら入部は認めるってな」
健太の声が大きかったようで、ボクシング部員全員が彼を見る。
「バカヤロ、みんな見てんじゃねぇか。……初めての女子部員だったら可愛い方がいいって思ったんだよ」
「じゃあ、入部は認めるんですか?」
「女子を理由に入部させないんじゃ、何かと問題があるからな」
「おい片桐、その女の子って可愛いのかよ?」
大崎が話に割り込む。
「顔はきつ目ですが、可愛いって言われれば可愛いと思います。……でも、凶暴ですよ。挨拶代わりにローキックするような奴でしたんで」
「こ、怖ぇーな」
「まぁ、うちに入学しなけりゃ何も始まらないからな。高田、梅田先生には俺から言っておくが、その女の子に伝えていいぞ。入学出来たら入部は認めるってな」