臆病者達のボクシング奮闘記(第三話)
トイレへと向かう弥生を尻目に、亜樹が椅子に座った。
「や、弥生の言ってる事はデタラメだからな」
「ふーん。……でも少しは事実もあったんでしょ?」
「そ、それはそうだけど。俺は何にもしてな……!」
話している途中、康平は亜樹のイタズラっぽい表情に気付いた。
「康平センパイは羨ましいわね。後輩に可愛がられてさ」
「な、何言ってんだよ。……でも亜樹は戻るの早くないか? 弥生はさっき出たって言ってたけど」
「急いで食べてきたのよ。机に道具だけ置いてずっといないんじゃマナー違反だしね。……それに」
「それに?」
「誰かさんが来るかも知れないしね」
「わ、ワリィな」
亜樹は再びイタズラっぽい表情になった。
「あら、私は綾香の事言ってんのよ」
「や、弥生の言ってる事はデタラメだからな」
「ふーん。……でも少しは事実もあったんでしょ?」
「そ、それはそうだけど。俺は何にもしてな……!」
話している途中、康平は亜樹のイタズラっぽい表情に気付いた。
「康平センパイは羨ましいわね。後輩に可愛がられてさ」
「な、何言ってんだよ。……でも亜樹は戻るの早くないか? 弥生はさっき出たって言ってたけど」
「急いで食べてきたのよ。机に道具だけ置いてずっといないんじゃマナー違反だしね。……それに」
「それに?」
「誰かさんが来るかも知れないしね」
「わ、ワリィな」
亜樹は再びイタズラっぽい表情になった。
「あら、私は綾香の事言ってんのよ」