臆病者達のボクシング奮闘記(第三話)
それぞれの課題
翌日、昼休みの時間に亜樹が康平へ言った。
「康平、中間テストの勉強はどう? 数学は大丈夫?」
康平は数学が苦手だった。いつもテスト前になると、亜樹が彼に教えていた。今回は、亜樹が弥生に独占されているのもあって、彼女なりに心配しているようである。
「……まぁ、それなりに進んでるよ」
康平は答えたが、実際に、数学以外のテスト勉強は結構進んでいた。
「携帯を買って貰えるか掛かってるもんね。……ところで今って時間あるかな?」
「ごめん。今、ボクシング部の奴と約束してて時間が無いんだ」
康平がそう言った時、有馬が教室の入口に来ていた。
教室を出た康平と有馬は、食堂の方へ向かっていく。
歩きながら有馬が言った。
「うちの学校って、水飲み場が三つあるんだよな」
「康平、中間テストの勉強はどう? 数学は大丈夫?」
康平は数学が苦手だった。いつもテスト前になると、亜樹が彼に教えていた。今回は、亜樹が弥生に独占されているのもあって、彼女なりに心配しているようである。
「……まぁ、それなりに進んでるよ」
康平は答えたが、実際に、数学以外のテスト勉強は結構進んでいた。
「携帯を買って貰えるか掛かってるもんね。……ところで今って時間あるかな?」
「ごめん。今、ボクシング部の奴と約束してて時間が無いんだ」
康平がそう言った時、有馬が教室の入口に来ていた。
教室を出た康平と有馬は、食堂の方へ向かっていく。
歩きながら有馬が言った。
「うちの学校って、水飲み場が三つあるんだよな」