臆病者達のボクシング奮闘記(第三話)
前日に、次のスパーリングから先輩がカウンターを打ってくる事を聞かされた二人は、学校の中でもバシャバシャ顔に水を掛けられる場所を探していたのだ。
他の水飲み場に行っても誰かいる為、それを取り組む事が出来なかった康平と有馬は、がっかりしながら教室へ歩いていく。
「水飲み場は駄目だな。何気に人がいるもんな」
歩きながら康平が言うと、有馬が足を止めた。
「理科実験室とかも見てみようぜ。あそこは水道の蛇口とかあるしさ」
二人は理科実験室を見に行ったが、そこは二年生達の教室の近くにあり、人通りが多かった。
康平が諦め顔で言った。
「昼休みは無理なんじゃないか? ……トイレも人がいるしさ」
有馬の足が再び止まった。何か思い付いたようである。
「便所って言えば、部室が並んでいる奥の方にもあるよな。……今の時間だったら人がいないかも知れねぇからさ。行ってみようぜ」
他の水飲み場に行っても誰かいる為、それを取り組む事が出来なかった康平と有馬は、がっかりしながら教室へ歩いていく。
「水飲み場は駄目だな。何気に人がいるもんな」
歩きながら康平が言うと、有馬が足を止めた。
「理科実験室とかも見てみようぜ。あそこは水道の蛇口とかあるしさ」
二人は理科実験室を見に行ったが、そこは二年生達の教室の近くにあり、人通りが多かった。
康平が諦め顔で言った。
「昼休みは無理なんじゃないか? ……トイレも人がいるしさ」
有馬の足が再び止まった。何か思い付いたようである。
「便所って言えば、部室が並んでいる奥の方にもあるよな。……今の時間だったら人がいないかも知れねぇからさ。行ってみようぜ」