臆病者達のボクシング奮闘記(第三話)
「ん、大の方にも誰か入ってるな。煙草でも吸ってんじゃないよな?」
「いえ、そんなんじゃないです」
体育教師の声に、康平は扉を開けて答える。
股間から太股にかけてまだ濡れている康平のズボンを見て、体育教師は苦笑しながら言った。
「なんだお前、ションベンでも引っ掛けたのか?」
「ち、違いますよ」
「じゃあ、何でそこが濡れてるんだ?」
「す、水道の水がかかったんです」
「水道の水? そう言えば水道の蛇口が上向きになってるな。お前らがズボンを乾かしたいからいるのは分かったんだが、一体何やってたんだ?」
体育教師に訊かれて康平は戸惑った。説明するのが長くなりそうだったからだ。
「俺達部活の為に訓練してたんですよ」
横から有馬が話す。
「いえ、そんなんじゃないです」
体育教師の声に、康平は扉を開けて答える。
股間から太股にかけてまだ濡れている康平のズボンを見て、体育教師は苦笑しながら言った。
「なんだお前、ションベンでも引っ掛けたのか?」
「ち、違いますよ」
「じゃあ、何でそこが濡れてるんだ?」
「す、水道の水がかかったんです」
「水道の水? そう言えば水道の蛇口が上向きになってるな。お前らがズボンを乾かしたいからいるのは分かったんだが、一体何やってたんだ?」
体育教師に訊かれて康平は戸惑った。説明するのが長くなりそうだったからだ。
「俺達部活の為に訓練してたんですよ」
横から有馬が話す。