臆病者達のボクシング奮闘記(第三話)
練習が終わりに近付き、康平は補強(筋トレ)に取り掛かった。
この日は第二体育館でケンケンと空気椅子をする日だったので、康平はいつも一緒に行く筈の白鳥を探した。
だが、白鳥は練習場にいない。
「白鳥だったら、もう第二体育館へ行ってるぞ」
飯島に言われて康平が第二体育館へ行くと、一人で空気椅子を行っている白鳥がいた。
だが、康平と二人で行う時と違い、彼は女子バスケ部が練習するコートを背にして取り組んでいる。
その隣で空気椅子をしようとする康平だったが、自分だけがコートに向けてするわけにはいかず、白鳥と同じくコートを背にして空気椅子のポーズをとった。
バスケットボールの大きく弾む音が気になった康平は、白鳥に言った。
「白鳥、コートが見えないと危ないんじゃないか?」
この日は第二体育館でケンケンと空気椅子をする日だったので、康平はいつも一緒に行く筈の白鳥を探した。
だが、白鳥は練習場にいない。
「白鳥だったら、もう第二体育館へ行ってるぞ」
飯島に言われて康平が第二体育館へ行くと、一人で空気椅子を行っている白鳥がいた。
だが、康平と二人で行う時と違い、彼は女子バスケ部が練習するコートを背にして取り組んでいる。
その隣で空気椅子をしようとする康平だったが、自分だけがコートに向けてするわけにはいかず、白鳥と同じくコートを背にして空気椅子のポーズをとった。
バスケットボールの大きく弾む音が気になった康平は、白鳥に言った。
「白鳥、コートが見えないと危ないんじゃないか?」