臆病者達のボクシング奮闘記(第三話)
更に一分が過ぎて、二人は同時に床へへたり込んだ。
康平と白鳥は太股のストレッチをした後、前足の曲げを意識しながら、ゆっくりとシャドーボクシングを始めた。
それが終わった後に康平が訊いた。
「白鳥はケンケン終わったの?」
「……い、いや、まだだよ」
「じゃあ一緒にやろうぜ」
「……あぁ、そうだね」
ケンケンは、片足で大きく跳んで体育館を何往復もするトレーニングである。
二人は左右の足で五往復ずつのケンケンをして、その後踏み込みを意識したシャドーボクシングを行った。
終わって練習場に戻ろうとする康平だったが、白鳥は再び空気椅子を始めている。
「白鳥は空気椅子を二回やんの?」
「い、今ので三回目だよ。……俺は姿勢が高くて打たれ易いからな」
康平と白鳥は太股のストレッチをした後、前足の曲げを意識しながら、ゆっくりとシャドーボクシングを始めた。
それが終わった後に康平が訊いた。
「白鳥はケンケン終わったの?」
「……い、いや、まだだよ」
「じゃあ一緒にやろうぜ」
「……あぁ、そうだね」
ケンケンは、片足で大きく跳んで体育館を何往復もするトレーニングである。
二人は左右の足で五往復ずつのケンケンをして、その後踏み込みを意識したシャドーボクシングを行った。
終わって練習場に戻ろうとする康平だったが、白鳥は再び空気椅子を始めている。
「白鳥は空気椅子を二回やんの?」
「い、今ので三回目だよ。……俺は姿勢が高くて打たれ易いからな」