臆病者達のボクシング奮闘記(第三話)
「二発の左ジャブを打つ時はパンチが上向きなんだが、右ストレートの角度は下向きなんだよな。お前の体勢は、左ジャブを打つ時だといいんだよ」
「二発の左ジャブは、夏休みの時に内海さんと山本さんから上向きで打つように教わりました」
「あぁ、そうだったな」
飯島は頷き、尚も話を続けた。
「お前は背が低いんだが、右ストレートは打ち下ろすような打ち方になってっから、高い姿勢になってしまうんだよ。自分よりも背が高い相手の顔面に、上からパンチを打とうとすると、伸び上がらないと当てられないからな。これからシャドーの時は、右ストレートも上向きでパンチを打つようにするんだ。……今、右ストレートだけ打ってみろ」
白鳥が右ストレートを放つ。
「白鳥、もっと上向きで打て」
「は、はい」
白鳥が上向き三十度位の角度で右ストレートを放つと、飯島は頷いた。
「シャドーでは、その位オーバーに打った方がいいかもな」
「二発の左ジャブは、夏休みの時に内海さんと山本さんから上向きで打つように教わりました」
「あぁ、そうだったな」
飯島は頷き、尚も話を続けた。
「お前は背が低いんだが、右ストレートは打ち下ろすような打ち方になってっから、高い姿勢になってしまうんだよ。自分よりも背が高い相手の顔面に、上からパンチを打とうとすると、伸び上がらないと当てられないからな。これからシャドーの時は、右ストレートも上向きでパンチを打つようにするんだ。……今、右ストレートだけ打ってみろ」
白鳥が右ストレートを放つ。
「白鳥、もっと上向きで打て」
「は、はい」
白鳥が上向き三十度位の角度で右ストレートを放つと、飯島は頷いた。
「シャドーでは、その位オーバーに打った方がいいかもな」