臆病者達のボクシング奮闘記(第三話)
 その視線の先には、明日から中間テストが始まるにもかかわらず、まだ練習を続けている二年生達の姿があった。

 新人戦に向けての練習も、追い込みの段階である。


「練習有難うございました」

 有馬が大きな声で挨拶をして帰ると、二人の先生は、再び二年生達の指導に取り掛かっていった。

< 272 / 273 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop