臆病者達のボクシング奮闘記(第三話)
【勿論明日訊くさ。あいつは暴力娘だからな。訊いてなかったら、何されるか後が怖いよ】
【……ついでに訊くけど、弥生ちゃんとは幼馴染みなの?】
【それ綾香にも訊かれたけど、ただ家が近いだけさ。最近偶然に会ったんだよ】
【そうなんだ。彼女は今まで勉強していないだけで、頭の回転はいいみたいね】
【じゃあ、うちの高校に入学出来そうなの?】
【たぶんね。彼女、一旦勉強を始めたら、凄く集中してるしさ】
【そうなんだ】
【合格したら面倒みてあげるのよ。康平センパイ!】
亜樹は、クスリと笑って電話を切った。