幼なじみ
ビューっと風を切る。
間に合うかな…あと十分や。

出来るだけ近道をして
猛スピードで学校に向かう。

ぎゅ…

「怖いん?」
「ううん。こうしてれば大丈夫」

あ…近道してたけど
二人乗りの後ろって
段差いてーよな。

出来るだけ舗装された道を行く。

「次段差やで!」
「うん!ありがと!」

角を曲がる。
後少しで学校。

「俺はチャリ置いてくるから
真希は先教室いっとき?
あと二分あるから急げば間に合うで!」

「それは申し訳ないよ…」

「ははっ!ええから、行きな?
俺もすぐ行くから」

うんと頷いて真希は走り出した。
真希、間に合うといいな…。
皆勤賞ねらってたし。
真面目やなあ。
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