コイツ、俺の嫁だから。【おまけも完結】
一人納得していると、小柴は急に怒られた犬みたいにシュンとする。



「でも僕、緊張して番号とかアドレスとか聞きそびれちゃって……」

「だろうな。お前合コン向きじゃねーんだから」

「お願いします、舞花さんとコンタクトをとるきっかけをください! 片霧さんのお力でなんとか……!」



再び食事を始める俺の腕に泣きついてくる小柴。

若干ウザいキャラになってきたなー……。


でも別に、それくらい協力してやるよ。

人様の恋模様を見てるのって面白いし。



「じゃ今度ウチで飲み会でもするか? 嫁さんから舞花ちゃん誘ってもらうようにしとくよ」

「マジですかぁ!? あざーっす!!」



警察学校での訓練の時みたいな、キレキレの敬礼をされて失笑する俺。



「あ、でも! 縁さんにも、まだ僕が舞花さんを好きだってことは内緒にしておいてくださいね?
変な気を遣わせたくないし、告白も自分からちゃんとしたいんで」



凛々しい表情で言う小柴に、「わかったよ」と微笑み返す。

恋してる奴はいい顔をするなと、久々に感じた瞬間だった。


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