コイツ、俺の嫁だから。【おまけも完結】
でも、来週は私達の最初の結婚記念日。
この日は那央が非番だから、朝勤務を終えて帰ってきたら家にいてくれる。
私も休みだし、ごちそうを用意していっぱいお祝いをしよう。
そして愛を確かめ合って、この寂しさを埋めてもらいたい──。
そんなことを密かに考えながら迎えた記念日当日。
午前10時頃、那央が勤務を終えて帰ってきた。
「おかえり!」
「ただいま」
玄関まで出迎えたあたしに、疲れた顔で笑う那央。
いつものようにあたしの頭をぽんと撫でると、彼はそのまま寝室の方へ向かう。
「わりぃ……ちょっと寝てもいい? 昨日ほとんど仮眠取れなくてさ」
「あ、うん、もちろん……!」
申し訳なさそうな苦笑を浮かべて、那央はすぐに寝室の中へ入ってしまった。
パタンとドアが無情に閉められ、空気が抜けた風船みたいに気持ちが萎んでいく。
夜勤明けなんだから、寝るのはもちろん構わないよ。構わないけど……
記念日なんだし、何か一言くらいあっても良くない?
この日は那央が非番だから、朝勤務を終えて帰ってきたら家にいてくれる。
私も休みだし、ごちそうを用意していっぱいお祝いをしよう。
そして愛を確かめ合って、この寂しさを埋めてもらいたい──。
そんなことを密かに考えながら迎えた記念日当日。
午前10時頃、那央が勤務を終えて帰ってきた。
「おかえり!」
「ただいま」
玄関まで出迎えたあたしに、疲れた顔で笑う那央。
いつものようにあたしの頭をぽんと撫でると、彼はそのまま寝室の方へ向かう。
「わりぃ……ちょっと寝てもいい? 昨日ほとんど仮眠取れなくてさ」
「あ、うん、もちろん……!」
申し訳なさそうな苦笑を浮かべて、那央はすぐに寝室の中へ入ってしまった。
パタンとドアが無情に閉められ、空気が抜けた風船みたいに気持ちが萎んでいく。
夜勤明けなんだから、寝るのはもちろん構わないよ。構わないけど……
記念日なんだし、何か一言くらいあっても良くない?