コイツ、俺の嫁だから。【おまけも完結】
まさか忘れられてる? ……そうだとしたら悲しい。

こんなふうに気にするなんて、面倒臭いオンナかな、あたし。

でもやっぱり特別な日だもん、そう思っちゃうのは当然の乙女心だよね?


そっと寝室のドアを開けて覗いてみると、那央はベッドに横たわってすでに寝息を立てていた。

本当に相当疲労が溜まってるんだよね……仕方ないか。

こういう時こそ、美味しいもの作って、いっぱい食べて元気になってもらわなきゃ。



「……よし、買い物行こ!」



那央が寝てる間に買い出しして、料理も作っちゃおう。

気持ちを切り替えて準備を整えると、桜並木の下を歩いて近所のスーパーに向かった。



メイン料理は、那央が前から食べたいと言っていたピザにしようと決めている。

生地から作るのは面倒だし時間が掛かるから、こういう時じゃないとなかなか出来ないし。

具だくさんにしようと、色々な野菜をカゴに入れていった。

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