コイツ、俺の嫁だから。【おまけも完結】
す、すごっ……!
目の前で繰り広げられるアクションを、あたしはただ呆然と見ていた。
「ぐはっ」と苦しげな声でアスファルトに伸びるのは、那央よりも少しガタイのいい男。
こんな時に不謹慎かもしれないけど……
自分よりも大柄な男を難なくやっつける那央、めちゃくちゃ頼もしくてカッコいい!!
改めて惚れ直していると、那央は男を後ろ手に捻り上げながらドスの利いた罵声を浴びせる。
「お前……縁に何しようとしたんだよ」
「いだだだだ! す、すみませ──」
「謝って済むなら警察はいらねぇって習わなかったか? 二度とふざけたマネすんじゃねぇクズ!!」
うわぁ……こんなに怒った那央、初めて見た。
棒になったように動けないでいると、那央は険しい表情のままあたしを見やる。
「何ともないか縁!?」
「だ、大丈夫……」
「こっち来てろ。俺のそばから離れんな」
「うんっ……!」
よろめきながら那央の広い背中にくっつくようにしゃがみ込むと、すぐ近くに取り押さえられている男がいるものの、あたしは一気に安堵した。
目の前で繰り広げられるアクションを、あたしはただ呆然と見ていた。
「ぐはっ」と苦しげな声でアスファルトに伸びるのは、那央よりも少しガタイのいい男。
こんな時に不謹慎かもしれないけど……
自分よりも大柄な男を難なくやっつける那央、めちゃくちゃ頼もしくてカッコいい!!
改めて惚れ直していると、那央は男を後ろ手に捻り上げながらドスの利いた罵声を浴びせる。
「お前……縁に何しようとしたんだよ」
「いだだだだ! す、すみませ──」
「謝って済むなら警察はいらねぇって習わなかったか? 二度とふざけたマネすんじゃねぇクズ!!」
うわぁ……こんなに怒った那央、初めて見た。
棒になったように動けないでいると、那央は険しい表情のままあたしを見やる。
「何ともないか縁!?」
「だ、大丈夫……」
「こっち来てろ。俺のそばから離れんな」
「うんっ……!」
よろめきながら那央の広い背中にくっつくようにしゃがみ込むと、すぐ近くに取り押さえられている男がいるものの、あたしは一気に安堵した。